Java Sticky Note
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Jakarta POIで、Excelドキュメントを操作する
2. Excelファイルを操作するライブラリの意義
改めて言うまでもなく,Javaはサーバサイドの技術
として幅広く使用されています.その利用場面は,ち
ょっとしたアンケートの取得から,基幹系のシステム
にいたるまで多岐に渡ります.
サーバに蓄積されたさまざまな情報をPCにダウン
ロードし,集計や解析はExcelで処理するといったこ
とは頻繁に行われています.これは,さまざまな集計
や解析機能をサーバサイドに実現するのは高コストで
あり,またExcelは最も一般的なスプレッドシートア
プリケーションであるため,人が参照するためにデー
タを可視化したり,人手を介して何らかのデータ処理
を行うといった作業に適しているためです.
ExcelとJavaによるシステム間でデータを交換する
場合は, データ形式にCSV(Comma Separated
Values)を用いるのが一般的です.CSV形式は,デー
タをカンマ(,)で区切って羅列する形式で,データの
生成も読み込みも比較的容易に行えるのが特徴です
(CSVの仕様をまとめた資料が
http://www.wotsit.org/download.asp?f=csvにあります).
しかし,CSV形式はレイアウトや表示形式などの情報
を含んでいないため複雑なデータ表現は困難で,また
標準化された規格ではなく,プロダクトによりその解
釈が異なるといった問題があります.さらに,Excel
でCSVファイルを読み込んだ場合,Excelが自動的に
型変換を行ったり,表示形式を設定したりするため,
期待通りにシート上に表示されないこともあります.
JavaからExcelのXLS形式のファイルを直接操作すること
ができれば,JavaとExcel間でのデータ交換が容易に
なるだけでなく,サーバサイドのJava システムから
Excelに対応したレポーティングや帳票出力なども可
能となり,ドキュメントの自動処理などその応用範囲
は多岐に渡ります.
このドキュメントに関するご意見、ご要望などはまで。
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